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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 食道手術

食道周辺の神経を損傷しないための注意

著者: 森昌造1 鶴丸昌彦2 武藤輝一3

所属機関: 1東北大学第2外科 2虎の門病院外科 3新潟大学第1外科

ページ範囲:P.1322 - P.1326

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 武藤 食道を剥離する場合,その脇を迷走神経の本幹も通っていますし,左右反回神経もあるわけですが,右開胸で入りますので,右の反回神経を特に注意することになります.左の方は比較的損傷しないと思うのですが,この迷走神経本幹をやむを得ず切らなければならない場合もあるかと思います.しかし,普通はまず残すことができるだろうと思います.一方,右の反回神経は特に右側上縦隔の最上部近くにありますので,この部のリンパ節の郭清の時に損傷する可能性があります.まずこれらを損傷しないための注意,また,損傷した場合の処置についてはいかがでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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