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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 乳癌手術

胸膜損傷の防止と対策

著者: 泉雄勝1 霞富士雄2 阿部令彦3

所属機関: 1群馬大学第2外科 2癌研究会附属病院外科 3慶応義塾大学外科

ページ範囲:P.1364 - P.1365

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 阿部 次は胸膜の損傷ですが,これは普通の胸壁を電気メスでガリガリやっても,肋間の筋肉を破って胸膜を損傷することはないでしょうね.
 霞 Halstedの手術では腋窩の郭清が終了して,大胸筋はpars sternalisから切り始めるのですが,第1肋骨の付着部から始まって,ザーッと少し調子に乗ってやり出すと,胸郭の彎曲を考えに入れないと第2肋間で電気メスが先に進み過ぎてパッと肋膜に孔があくことがあります.些細なことですけれども,やった本人は愕然とします.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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