icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 肺・縦隔手術

肺切断面からの空気のリーク

著者: 山口豊1 吉村博邦2 吉竹毅3

所属機関: 1千葉大学肺癌研究施設外科 2北里大学胸部外科 3埼玉医科大学総合医療センター外科

ページ範囲:P.1395 - P.1397

文献購入ページに移動
 吉竹 次に気腫性の変化の強い老人の肺の場合,区切面,あるいは肺切面の切断面から空気のリークということがあります.この時リークを止めるのに難渋していいかげんにしたままですと,術後気胸,皮下気腫が起きます.こういう時の処置はどうしたらいいか.先ほどのアロンアルファの問題もこれに引っかかってきますが,吉村先生からお願いします.
 吉村 最近,葉間分葉不全にはよいステープラーができました.特に老人性の気腫性の変化が強い時には,一見剥げそうにみえても,肺門の根元のところだけ剥がしましたら,後はけちけちしないで,ステープラーを使うようにしています,あまり一気にたくさんかんでしまいますと,あとでしばらく経ってからはずれたりすることもあるので,3回か4回に分けて使うようにしています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?