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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

特集 鼎談

術中トラブルの予防と対策 小腸・大腸手術

Crohn病の場合

著者: 土屋周二1 小平進2 牧野永城3

所属機関: 1横浜市立大学第2外科 2慶応義塾大学外科 3元:聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.1435 - P.1438

文献概要

 牧野 壊死でなくて,例えばCrohn病の場合に一体どこまで切るか,何を判定材料にして切断線を決めるかですが.
 小平 私のところでは,必要最小限度にとる方針でやっています.小腸でも大腸でも同じです.成書にはよく術中に内視鏡をやって,非常に早期の病変があるところも含めて全部とると書かれているのもありますが,私たちの手術の適応ではCrohn病は病変部,すなわち出血とか狭窄とかの悪さをしているところを最小限にとる方針ですから,小病変を残すことがあるかもしれません.小腸などでは潰瘍部が腸間膜の脂肪組織の肥厚みたいな感じで外からはっきりわかりますから,大きな潰瘍があるところは一緒にとれる範囲であればとりますが,あまり細かいことには眼をつぶるというか,余分にとらない方針です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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