icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 小腸・大腸手術

切除した大腸ポリープに癌が見つかったとき

著者: 土屋周二1 小平進2 牧野永城3

所属機関: 1横浜市立大学第2外科 2慶応義塾大学外科 3元:聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.1445 - P.1447

文献購入ページに移動
再開腹してポリープをとった場所がわからないとき
 牧野 次に大腸のポリープが癌であったという問題に移らせていただきます.例えば1cmのポリープを大腸ファイバースコープでとってみると,sm癌が見つかったという場合ですが,そのとき開腹するしかないのか.また開腹してとる場合に,元の場所がわからないということもあり得るのではないかと思うのです.
 土屋 幸いにしてまだそういう例はありませんが,わからなければ,大体そこと思う所を切開して,よく探し,時には反転したりしてみます.それでもどうしてもわからなければ,おおよその所を非直視下に切除するよりしょうがないと思います.smにいっている程度であれば,粘膜の襞の集中だとか,ちょっと瘢痕ができているとかでわかる場合が多いと思います.点墨か,何かしておけばいいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?