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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 肝臓手術

手術侵襲と予後

著者: 小澤和恵1 島村善行2 出月康夫3

所属機関: 1京都大学第2外科 2国立療養所松戸病院外科 3東京大学第2外科

ページ範囲:P.1477 - P.1477

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 出月 手術侵襲と予後の問題について,小澤先生.
 小澤 手術侵襲そのものが予後を決定するのだということを,これからはとくに重要視していくべきだと思うのです.そうしないと現在の壁を破ることができないと最近実感しているんです.これは肝切除のみならず,肝移植の問題でもはっきりしてきております.極端ないい方をしますと,術前の肝機能評価が悪くても,術中侵襲を非常に軽くすれば治癒することが可能な時代に今はなってきているのです.出血を伴うトラブルも,このような手術侵襲という面から考えるべきだと思われます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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