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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻10号

1989年09月発行

文献概要

特集 鼎談 術中トラブルの予防と対策 肝臓手術

胆道手術に伴う損傷

著者: 小澤和恵1 島村善行2 出月康夫3

所属機関: 1京都大学第2外科 2国立療養所松戸病院外科 3東京大学第2外科

ページ範囲:P.1489 - P.1489

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 出月 肝臓手術自体の問題からはそれますが,胆道系の手術,胆摘や特に胆嚢癌の手術で,胆嚢床を少し深く一緒にとろうとして出血させたり,胆管を傷つけたりすることがあると思います.拡大胆摘のような場合の出血はあまりご経験ないでしょうか,門脈系が多いと思うのですが.
 小澤 胆管を大きく切除して4本の胆管と空腸を吻合する場合に,血管の走行が邪魔になって,止血しながら縫わなければならないことがよくあります.時に肝静脈を傷つける.そういう時の出血は,出血そのものは小さくても,吻合するときは非常に苦労することが多いですね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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