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カラーグラフ Practice of Endoscopy 食道内視鏡シリーズ・ⅩⅢ
食道内挿管法—悪性狭窄
著者: 嶋尾仁1 比企能樹1
所属機関: 1北里大学東病院外科
ページ範囲:P.1573 - P.1575
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食道内挿管法の適応は,原則として手術不能の悪性疾患による狭窄例である.悪性疾患による狭窄は前回に述べた各種の拡張法で解除が可能ではあるが,疾患の性格上,再狭窄を来しやすい.食道内挿管術の目的は,この再狭窄の防止にあるといっても過言ではない.
挿管法はまた癌性潰瘍による食道気管支瘻の症状軽減にも役立つ.食道気管支瘻が存在すると,飲水や食事摂取により咳嗽が出現し,また気管支瘻を通しての誤嚥性肺炎を起こしたりする.この食道気管支瘻部を挿管チューブによりブロックすることで,食事摂取時の症状緩和をはかることが可能である.
食道内挿管法の適応は,原則として手術不能の悪性疾患による狭窄例である.悪性疾患による狭窄は前回に述べた各種の拡張法で解除が可能ではあるが,疾患の性格上,再狭窄を来しやすい.食道内挿管術の目的は,この再狭窄の防止にあるといっても過言ではない.
挿管法はまた癌性潰瘍による食道気管支瘻の症状軽減にも役立つ.食道気管支瘻が存在すると,飲水や食事摂取により咳嗽が出現し,また気管支瘻を通しての誤嚥性肺炎を起こしたりする.この食道気管支瘻部を挿管チューブによりブロックすることで,食事摂取時の症状緩和をはかることが可能である.
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