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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻11号

1989年10月発行

特集 肛門疾患治療の現況

坐骨直腸窩痔瘻手術のポイント

著者: 小野力三郎1

所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門センター

ページ範囲:P.1624 - P.1628

文献概要

 坐骨直腸窩痔瘻は,肛門正中後方の肛門小窩が原発口であることが大部分であり,浅肛門後腔に膿瘍をつくり深肛門後腔(Courtney's space)を経て片側ないし両側の坐骨直腸窩へ膿が拡がる複雑痔瘻の一種である.診断は,肛門内指診により恥骨直腸筋の硬化の有無によりつけることができる.治療は根治手術によるしかない.今日では,初回手術例では切開開放術式はほとんど行われなくなり,肛門保護手術を選択すべきである.ここではそのなかの,内括約筋を温存し,内括約筋の原発口側の間隙より原発巣に到達し,これを処理する筋肉充填術式について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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