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文献抄録
脾摘とラット大腸腫瘍の誘発
著者: 吉野肇一1
所属機関: 1慶應義塾大学外科
ページ範囲:P.1659 - P.1659
文献購入ページに移動緒言
400年以上にわたって脾摘が行われてきたのにもかかわらず,脾の機能は未だ不明の点が多い.貯蔵庫機能,赤血球貪食・免疫・細菌感染防御能などが証明され,脾摘後敗血症に関する報告は多い.脾と癌の関係については意見が分かれており,また脾が癌の誘発と成長に及ぼす影響に関する研究は少ない.本研究では脾摘が,DMH(1,2-dimethyl-hydrazine)によるラット大腸腫瘍の誘発と,突然変異を修復するDNA修繕酵素に与える影響を検討した.
400年以上にわたって脾摘が行われてきたのにもかかわらず,脾の機能は未だ不明の点が多い.貯蔵庫機能,赤血球貪食・免疫・細菌感染防御能などが証明され,脾摘後敗血症に関する報告は多い.脾と癌の関係については意見が分かれており,また脾が癌の誘発と成長に及ぼす影響に関する研究は少ない.本研究では脾摘が,DMH(1,2-dimethyl-hydrazine)によるラット大腸腫瘍の誘発と,突然変異を修復するDNA修繕酵素に与える影響を検討した.
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