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臨床研究
腸骨・大腿静脈血栓症に対する外科治療
著者: 浦山博1 沢重治1 藤岡重一1 片田正一1 渡辺洋字1 岩喬1
所属機関: 1金沢大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1677 - P.1681
文献購入ページに移動腸骨・大腿静脈血栓症は静脈性壊死や肺梗塞をきたすばかりでなく,慢性期には静脈不全による浮腫,皮膚炎,皮膚潰瘍などの難治な病態を引き起こすことも多い.下肢静脈血栓摘除術は1937年にLäwen1),1948年にLeriche2)が報告し,続いてAllen(1953)3),Fontaine(1957)4),Mahorner(1957)5)が報告している.Fogartyはカテーテルを用いた血栓摘除術を1965年に報告し6),現在の標準術式となっている,抗血栓療法が進歩した今日においても,phlegmasia ceruleadolensに対して血栓摘除術は絶対適応である.今回,腸骨・大腿静脈血栓症の外科治療の遠隔成績を検討し,適応,補助療法,付加手術に関しても考察を加えた.
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