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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻12号

1989年11月発行

文献概要

特集 胆嚢癌の外科

胆嚢癌の進展度診断—術前・術中診断の信頼度

著者: 横溝清司1 中山和道1 城谷徹郎1 有田恒彦1 青柳明彦1 大山和彦1

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1723 - P.1729

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 切除可能であった胆嚢癌の50例を対象に,その進展度診断について検討した.術前の各種画像診断の組み合わせにより,正しく胆嚢癌と診断しえたものは32例,64%である.進展度診断についてみると,リンパ節転移では転移陽性の21例中9例,42.9%,肝内直接浸潤は同様に15例中13例,86.7%,胆管側浸潤は8例中6例,75.0%に診断しえた.術中USによる胆嚢壁の層構造から胆嚢癌の壁深達度診断について検討したところ,m,pm癌とss癌の鑑別,ss癌とse,si癌との鑑別は可能と思われた.また肝内直接浸潤についても肝床部の境界エコーと肝床部の腫瘤像から検討し,組織学的に肝内直接浸潤を認めた全例に診断しえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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