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臨床報告
食道癌に対する血管吻合を伴う有茎空腸による再建法
著者: 手取屋岳夫1 川浦幸光1 佐々木正寿1 村上望1 宗本義則1 岩喬1
所属機関: 1金沢大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1805 - P.1808
文献購入ページに移動1957年Seidenberg1)が下咽頭頸部食道癌に対して遊離空腸移植再建法を行い良好な成績を報告したが,技術的問題点が多く一般化するには至らなかった.しかし,血管外科の進歩につれ,生体に侵襲が少なく術後縫合不全や消化管機能低下の少ない本法が見直されつつある.当科ではこれまでに16例の食道癌患者に対して遊離空腸移植再建術を施行し良好な成績を得た.その応用として,胸部食道癌症例に対して有茎空腸を用い,その先端の血流保持のため血管吻合を施行する再建法を行ったので報告する.
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