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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻12号

1989年11月発行

文献概要

臨床報告

貧血,低蛋白血症を伴い十二指腸球部に脱出したⅠ型早期胃癌の1例

著者: 辻仲利政1 南屋昌彦1 渡瀬誠1 宮田幹世1 小川道雄1 森武貞1

所属機関: 1大阪大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1815 - P.1818

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はじめに
 幽門輪を越えて十二指腸球部に嵌頓した胃隆起性病変の報告1)は比較的少ないが,幽門閉塞に基づくballvalve syndrome2)を呈すること,胃X線検査上十二指腸球部腫瘍との鑑別が必要となることなど,この病態についての理解が必要である.われわれはI型早期胃癌が十二指腸球部に嵌頓し,貧血と低蛋白血症を合併した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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