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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻13号

1989年12月発行

特集 小児外科

小児消化性潰瘍の治療—手術適応と術式の変遷

著者: 大沢義弘1 岩淵眞1 内山昌則1 飯沼泰史1 大谷哲士1 武藤輝一2 松原要一2

所属機関: 1新潟大学医学部附属病院小児外科 2新潟大学医学部附属病院第1外科

ページ範囲:P.1857 - P.1861

文献概要

 小児の消化性潰瘍は最近増加しているが,実際手術を要する症例やその適応,手術術式の動向はどうであろうか.これらの点につき,新潟県内の手術症例50例(1973〜1987年,19施設)を対象に検討した.その結果,手術症例は13歳以降の男児に多く,発生部位は大部分が十二指腸であった.年次的にシメチジンの登場以後は手術症例数は減少傾向にあり,特に難治性や出血によるものは減少し,反対に穿孔によるものはむしろ増加していた.また,高酸例で狭窄をきたすものも手術適応となった.手術術式は,幽門洞切除兼選択的胃迷切術が減酸効果や術後の発育の面より望ましいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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