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特集 小児外科
総胆管拡張症の治療—その術式と合併症
著者: 戸谷拓二1
所属機関: 1香川医科大学小児外科
ページ範囲:P.1875 - P.1879
文献購入ページに移動 総胆管拡張症に対する胆管切除・胆道再建は,しばしば合併する膵・胆管合流異常を廃絶させ,発癌,胆管炎などの術後合併症を予防するのに合目的な手術である.しかし,長期追跡例の増加につれていろいろな問題点が示されるようになった.とくに,胆管炎の原因となる吻合部狭窄は総肝管との吻合例に多く,空腸および十二指腸吻合のいずれにもみられる.したがって,胆道再建はIV-A型はもちろんla,lc型にも,吻合口が大きくとれる肝門部肝管と吻合すべきであろう,本法は肝管が肝床に固定され,血流が豊富であるため,連続吻合による吻合口の縮小や縫合不全の危険がなく,技術的にもやさしい.
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