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クモ膜下出血における血中および脳脊髄液中の心房性ナトリウム利尿ホルモンの変動
著者: 田辺稔1
所属機関: 1慶應義塾大学外科
ページ範囲:P.1901 - P.1901
文献購入ページに移動 心や脳内に存在して体内ナトリウムや血圧の調節を行っているANF(atrial natriuretic factor)が,クモ膜下出血(SAH)の後にみられる低ナトリウム血症や不安定な血行動態に関与している可能性があるため今回の調査を行った.
対象は1987年から1988年にCleveland Clinic Foundation脳神経外科ICUに入院した21人の患者である.12人は非外傷性のSAH(脳動脈瘤破裂9例,他3例)を伴い,残る9人は未破裂の脳動脈瘤の患者(SAH非合併群)である.SAH合併群の2例を除き,他の全例に開頭術が行われ,術中の血行動態,血中および脳脊髄液(CSF)中のANFの測定が行われた.手術非施行の2例については,側脳室内に挿入したカテーテルよりCSFを採取した.
対象は1987年から1988年にCleveland Clinic Foundation脳神経外科ICUに入院した21人の患者である.12人は非外傷性のSAH(脳動脈瘤破裂9例,他3例)を伴い,残る9人は未破裂の脳動脈瘤の患者(SAH非合併群)である.SAH合併群の2例を除き,他の全例に開頭術が行われ,術中の血行動態,血中および脳脊髄液(CSF)中のANFの測定が行われた.手術非施行の2例については,側脳室内に挿入したカテーテルよりCSFを採取した.
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