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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻13号

1989年12月発行

臨床報告

慢性の心タンポナーデを伴った上行大動脈解離の1例

著者: 丸山隆久1 松尾汎1 上嶋健治1 平盛勝彦1 中島伸之2

所属機関: 1国立循環器病センター内科心臓部門 2国立循環器病センター心臓血管外科

ページ範囲:P.1951 - P.1954

文献概要

はじめに
 心タンポナーデは上行大動脈解離に伴う重篤な合併症である.心タンポナーデは多くの場合,解離の発生とともに急性に出現し,重篤な循環不全を生じる.今回われわれが経験した症例は,発症時期不明の上行大動脈解離に慢性の心タンポナーデを伴った稀な症例であったが,外科的修復術に先立ち心膜腔ドレナージを行い,一時的な血行動態の改善をもたらし得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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