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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻2号

1989年02月発行

文献概要

カラーグラフ Practice of Endoscopy 食道内視鏡シリーズ・Ⅴ

噴門癌の早期診断

著者: 竹下公矢1 羽生丕1 遠藤光夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.153 - P.156

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はじめに
 食道胃粘膜接合部近傍に発生するいわゆる噴門部癌は,いまだに早期癌の頻度が低く,したがって外科治療成績も不良である1).元来,この部位の癌の出現頻度は他の食道癌,胃癌に比較して低いものの,画像診断上とくに意識して観察しなければ見逃される場所として指摘されてきた.ところが近年になり,前方直視型のパンエンドスコープや電子スコープの普及により,上部消化管検査の際の通り路という概念2)から,この部位の病変にも大いに目が向けられるようになった.
 本稿では以上のような観点から,与えられた主題に基づき,食道胃粘膜接合部より2cm以内に存在する胃癌の早期診断の実態ならびに内視鏡的手技について,自験例を中心に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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