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臨床報告
上皮小体嚢胞の2例
著者: 渡辺幹夫1 堀口裕司1 二瓶和喜1 浅野晋1 鈴木知勝2
所属機関: 1釧路赤十字病院外科 2釧路赤十字病院病理
ページ範囲:P.283 - P.286
文献購入ページに移動上皮小体嚢胞は比較的稀な疾患とされ,最近では非機能性嚢胞と,上皮小体機能亢進症に伴う腺腫の嚢胞化したものとに分類されている.本腫瘍は術前診断が難しく,多くは甲状腺嚢胞として手術されている.今回,われわれも同様の術前診断をした非機能性上皮小体嚢胞2例を経験したので,1938年に石田らが発表した本邦例の集計46例1)とその後文献的に検索し得た31例,本報告例を合わせた計79例の臨床病理学的検討と,画像および嚢胞の穿刺による術前診断の可能性について考察を加えたので報告する.
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