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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻3号

1989年03月発行

文献概要

臨床報告

左房粘液腫の4治験例

著者: 郷良秀典1 森文樹1 宮本正輝1 江里健輔1

所属機関: 1山口大学医学部第1外科

ページ範囲:P.409 - P.412

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はじめに
 左房粘液腫は比較的稀な疾患であるが,原発性心臓腫瘍の中では最も多く,また,放置すれば僧帽弁口の閉塞や拡大,塞栓症により進行性心不全や突然死等を合併することがある.近年,超音波断層法等の診断技術の進歩に伴い手術例も増加傾向にある.その手術成績は一般に良好で,診断がつき次第できるだけ早く手術を行うことが重要である.
 われわれは,左房粘液腫による僧帽弁狭窄あるいは僧帽弁閉鎖不全のため左心不全をきたした3例および無症状例1例の計4例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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