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特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
文献概要
過去41年にわたって千葉大学第2外科を訪れた食道アカラシア症例444例の統計と病態を検討したところ,本症は食道X線像や内圧分類などからみて,初期像(食道緊張型)と末期像(食道弛緩型)に大別できた.このうち275例に各種の外科治療を施行したが,104例に行った胃弁移植術が最も良好な成績を得た.治療の指針として,本症は進行性であること,外科治療は初期像ほど改善されること,さらに食道癌の合併をも考慮して早い時期からの手術が望ましく,術式は病態に沿って適応されるべきである.著者らは初期像症例には粘膜外筋切開術か胃弁移植術を,末期像症例には胃弁移植術を適応としている.
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