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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻4号

1989年04月発行

特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方

逆流性食道炎

著者: 幕内博康1 町村貴郎1 三富利夫1

所属機関: 1東海大学医学部第2内科

ページ範囲:P.453 - P.459

文献概要

 逆流性食道炎は古くから問題となってきた疾患であるが,最近,診断面では色素内視鏡,24時間pH測定などが行われるようになり,治療面ではシメチヂンなどが開発され進歩した.
 逆流性食道炎は元来保存的に治療すべきもので手術適応は極めて少なく,逆流性食道炎症例の0.6〜0.7%にすぎない.治療方針の決定にあたっては上部消化管X線造影,内視鏡,食道内圧pH測定などが行われるが,発生機序を理解し,何を調べるかを知って検査に当らねばならない.手術適応は,保存的治療を6ヵ月以上行っても,びらんや潰瘍,狭窄,出血などが改善しなかったり再発するものである.術式の選択にも注意すべき事項があり,術後の逆流性食道炎にも種々の問題点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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