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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻4号

1989年04月発行

特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方

急性出血性胃病変

著者: 島津久明1

所属機関: 1鹿児島大学第1外科

ページ範囲:P.471 - P.476

文献概要

 近年,上部消化管出血に対する保存的止血法の進歩には目覚ましいものがあり,急性出血性胃病変の止血にも大きく貢献している.しかし,その止血成績は慢性消化性潰瘍の場合ほど良好ではない.通常,大量出血を起こす急性胃病変の多くは種々のストレスを背景とするが,一般にストレスが重症な場合ほど止血成績は不良である.これは外科治療についても同様で,重症のストレスを背景とする重篤な患者の成績は同様にきわめて不良である.したがって,急性出血性胃病変に対する手術適応の判定に際しては,出血状況と同時に,各種のストレス負荷によってもたらされた全身状態を正当に評価することが重要であることを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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