icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻4号

1989年04月発行

特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方

無症状胆石症

著者: 松峯敬夫1 梅北信孝1 丸山嘉一1 嘉和知靖之2

所属機関: 1東京都立墨東病院外科 2東京医科歯科大学第2外科

ページ範囲:P.525 - P.531

文献概要

 近年,胆石保有者の増加や診断率の向上とともに無症状胆石症も急増し,その治療法の確立が大きな課題となっているが,いまだ明確な結論は得られていない.そこで本稿では,自験例を中心に,臨床・病理の両面から無症状胆石症の特徴を示し,①無症状とはいえ,摘除胆嚢はいずれも何らかの慢性炎症性変化を示し,基本的に有症状例と異ならないこと,②発癌の可能性が少ないとはいえ,微小(あるいは早期)胆嚢癌の存在を確実に否定し得ず,また発癌の予測を立て難いこと,を主たる根拠として,原則的に早期手術を行うべきことを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら