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特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
慢性膵炎
著者: 宮崎直之1 山本正博1 斎藤洋一1
所属機関: 1神戸大学医学部第1外科
ページ範囲:P.533 - P.538
文献購入ページに移動最近,厚生省特定疾患・難治性膵疾患調査研究班により,慢性膵炎の治療指針の改訂,手術適応,術式の選択を含めた外科的治療指針の作成も試みられており,今後はこれらの指針に準じた治療をすすめていきたい.
術後の疼痛に対する効果は,消失もしくは軽減したものが87.5%にみられ,ほぼ満足すべき成績が得られたが,耐糖能の変化では不変例・悪化例がほとんどであった.
慢性膵炎の病期や病態はきわめて複雑であるため,膵病変の実態や本症に随伴する合併症を十分に把握し,さらに症例個々の社会的背景,quality of lifeを考慮して手術適応を的確に判断することが重要であり,退院後も十分な生活指導が必要である.
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