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特集 外科臨床における病態別栄養
文献概要
アミノ酸インバランス療法—特にアルギニン添加によるインバランスに関する現在までの知見を概括し,そのメカニズムについて考察を加えた.アルギニンインバランスの腫瘍増殖抑制作用は,尿素回路促進に伴う核酸de novo合成系の競合的阻害,産生された尿素自体による抗腫瘍効果,ホルモン環境の変化による二次的な作用,cyclic AMPを介する抗腫瘍効果,および免疫機能の賦活化といったmultifactorialなものである可能性が推測される.
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