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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻5号

1989年05月発行

臨床研究

用手的胃十二指腸動脈圧迫法による肝動脈塞栓術

著者: 久保田仁1 川村陽一2

所属機関: 1県立尾張病院外科 2川村病院外科

ページ範囲:P.701 - P.703

文献概要

はじめに
 肝動脈塞栓術(以下TAE)1)は肝腫瘍の治療や外傷性肝損傷に対する止血法として放射線科医のみならず外科医によっても施行される機会が多い.TAEを施行する場合,膵炎や十二指腸壊死などの合併症を予防するためには,カテーテル先端は少なくとも胃十二指腸動脈分岐部より末梢側に挿入する必要がある.しかしながら,肝動脈分岐形態により固有肝動脈への挿管が困難な症例を経験することがある.そのような症例に対して,体表より用手的に胃十二指腸動脈を圧迫して,一時的に胃十二指腸動脈の血流を遮断して,総肝動脈より肝動脈塞栓術(以下本法)を行うことを試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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