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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻6号

1989年06月発行

文献概要

特集 胃癌治療の最近の話題

胃癌の制癌剤感受性に関与する因子

著者: 前原喜彦1 坂口善久1 楠本哲也1 穴井秀明1 鴻江俊治1 楠本宏記1 是永大輔2 岡村健2 杉町圭蔵12

所属機関: 1九州大学医学部腫瘍センター 2九州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.791 - P.796

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 制癌剤感受性試験:SDI法とSRC法による感受性結果から,胃癌組織の制癌剤感受性に関与した因子について解析した.他臓器の腫瘍(大腸癌,悪性リンパ腫)との比較により,腫瘍原発臓器の違いによる感受性の差異,原発巣,転移巣の間の感受性の差異が明らかとなり,disease-orientedなregimenの検索の必要性が示された.また,低分化癌,DNA aneuploid type, DNA合成系酵素が高い胃癌組織は感受性が高く,いわゆる予後の悪い症例にこそ積極的に化学療法を行うことが重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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