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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻7号

1989年07月発行

特集 食道癌の手術

頸胸境界部食道癌根治手術

著者: 鶴丸昌彦1 宇田川晴司1 小野由雅1 渡辺五朗1 鈴木正敏1 佐藤滋1 松田正道1 竹内晴彦1 梶山美晴1 秋山洋1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.891 - P.897

文献概要

 頸胸境界部食道癌は症例も少なく進行したものが多い.頸部食道と胸部上部食道にまたがるためこれら両者の特徴を兼ね備えている.すなわち,リンパ節郭清の範囲は頸部上部から腹部まで広汎に行う必要があり,またアプローチとしても胸部上部食道癌の3領域郭清術式にさらに胸骨縦切開を追加した方法が望まれる.喉頭合併切除が行われる場合は,術後の腕頭動脈からの大出血を念頭において,大胸筋などの筋弁を腕頭動脈と気管の間に挿入する必要がある.本稿では筆者が現在行っている頸胸境界部食道癌に対する標準術式について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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