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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻7号

1989年07月発行

文献概要

特集 食道癌の手術

胸骨縦切開・開腹による下部食道噴門部癌根治手術

著者: 小西敏郎1 森潔1 吉田純司1 平田泰1 三山健司1 真船健一1 平石守1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.927 - P.932

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 下部食道噴門部癌に対して,下部食道の十分な切除および食道裂孔周囲や下部縦隔の徹底的な郭清が非開胸的に行える方法として,上腹部正中切開による開腹に胸骨正中切開を加えたアプローチがある.教室では1976年より本法により下部食道噴門部癌を積極的に切除してきたが,この方法による手術の対象となった症例はほとんどが食道への浸潤を伴った胃癌であり,食道癌には本術式の適応は多くないものと思われる.しかし,本術式により切除された食道癌例を経験しており,食道癌でも時には本術式の適応になりうることも考えられるので,本術式の手技と教室におけるこれまでの成績をまとめ,下部食道噴門部癌の手術治療に対する現在の方針を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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