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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻7号

1989年07月発行

特集 食道癌の手術

食道挿管法—食道ブジー挿管術について

著者: 小泉博義1 小澤幸弘1 有福孝徳1 玉井拙夫2 熊本吉一3 青山法夫4 赤池信4 南出純二4 松本昭彦4 西島護5 柴田稔5

所属機関: 1神奈川県立がんセンター外科第1科 2神奈川県立がんセンター病院内科第2科 3平塚共済病院外科 4横浜市立大学医学部第1外科 5住ベメディカル株式会社開発センター

ページ範囲:P.953 - P.958

文献概要

 1983年,新しい考えの押し込み法による食道挿管法を開発した.その理論は,食道狭窄屈曲が著しい場合,何が同部を通過させやすいのかにある.その結果,食道ブジーに人工食道とプッシャー・チューブを抱かせ,食道ブジーの要領で押し込む食道ブジー挿管術に至った.
 今までに39症例に施行し,挿管後の生存日数(平均日数)は次のごとくである.切除不能食道癌9例:3〜150(73)日,食道癌の気道系瘻孔13例:6〜226(74)日,切除不能胃癌6例:11〜241(80)日,胃全摘術後再発6例:34〜454(192)日,その他5例である.
 本法は,非観血的意識下挿管であり,翌日から全粥摂取可能となるので有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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