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臨床報告
下咽頭梨状窩瘻を伴った急性化膿性甲状腺炎の1例
著者: 古川勝啓1 櫛田俊明1 土廣典之1 正宗克浩1 川人幹也1 牧野谷卓宏1 安藤道夫1 三宮建治1 佐木川光1
所属機関: 1阿南共栄病院外科
ページ範囲:P.979 - P.982
文献購入ページに移動小児期に繰り返す急性化膿性甲状腺炎は,その大部分が下咽頭梨状窩瘻によるとされている.高井,宮内らが多くの症例で,この先天性の瘻孔が感染経路であることを認めて以来,急性化膿性甲状腺炎の基礎疾患として知られるようになった.しかし,初回の発症で診断することは困難であり,既往に数回の炎症症状を認めるものがほとんどである.今回われわれは,幸運にも初回の発症で瘻孔を証明し,根治手術を行うことができたので報告する.
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