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文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻8号

1989年08月発行

文献概要

特集 臓器生検の適応と手技

リンパ節生検—頸部リンパ節生検を中心にして

著者: 中島格1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター頭頸科

ページ範囲:P.1021 - P.1028

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 リンパ節の生検は,リンパ節に表現された病像を通して感染症や他臓器疾患を探索することを目的としている.特に,悪性リンパ腫や癌転移によるリンパ節腫脹の場合,その病態の正確な把握が,予後を左右するといってよい.リンパ節生検を施行する前に,原病巣の精査が必要であり,特にリンパ節生検の機会の多い頸部についていえば,リンパ節の局在部位,周囲臓器との関連の把握が安全な生検のために必須である.生検は,穿刺生検(ABC),切除生検などがあるが,摘出生検が最も望ましい.生検リンパ節の迅速な処理により,治療をすみやかに開始すべく体制化することの必要性と,生検上の問題点について述べてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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