icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻9号

1989年09月発行

臨床報告

DICを合併した腹部大動脈瘤の治療経験

著者: 中島公博1 安田慶秀1 松居喜郎1 合田俊宏1 佐久間まこと1 田辺達三1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1235 - P.1238

文献概要

はじめに
 DIC(disseminated intravascular coagulation)の原因として種々の疾患が考えられているが,その中でも大動脈瘤によるものは稀である.最近,われわれは瘤内壁在血栓が原因と思われるDICを合併した腹部大動脈瘤の手術症例を2例経験した.1例は,呼吸機能低下,腎機能低下などの合併症をもっていたにもかかわらず,術後にDICの改善,全身状態の改善をみた.しかし,他の1例は術前からの腎不全が術後改善傾向を示さず,MOF(multiple organ failure)にて失った.
 今回,この2症例を呈示するとともに,病因ならびに治療について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら