icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科44巻9号

1989年09月発行

臨床報告

術前診断しえた閉鎖孔ヘルニアの1例—特に超音波検査の有用性について

著者: 山田和彦1 生駒茂1 渡辺和礼1 吉嶺巡1

所属機関: 1国立療養所霧島病院外科

ページ範囲:P.1253 - P.1255

文献概要

はじめに
 閉鎖孔ヘルニアは比較的稀で,かつ術前診断が困難な疾患とされている.しかし,近年本症の診断にCT(computed tomography)検査やイレウス管よりの選択的造影が有用であることが明らかにされ,術前に確診された本症の報告がみられるようになってきている1〜9).最近われわれは嵌頓性閉鎖孔ヘルニアを経験し,超音波検査,CT検査,イレウス管よりの選択的造影の三者を行い,それぞれの検査により本症と確診しうる所見が得られた.特に,超音波検査が閉鎖孔ヘルニアの診断に有用であることを報告した文献は,われわれが検索した範囲内ではみられず,これが最初の報告と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら