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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻1号

1990年01月発行

特集 肺癌の診断と治療 '90

肺癌診断における腫瘍マーカーの臨床的意義

著者: 池田貞雄1 塩田哲広 松原義人

所属機関: 1京都桂病院呼吸器センター

ページ範囲:P.41 - P.44

文献概要

 多数のマーカーがある中で5種類を取り上げ,prospectiveに同時に測定したデータをもとに感度,特異度,診断効率の点から検討した.原発性肺癌244例と非癌肺疾患267例について検討した.感度,特異度と診断効率は,CEAでは38%,88%,33%,TPAでは56%,69%,39%,SCCでは25%,85%,21%,NSEでは17%,95%,16%,NCC-ST−439では25%,90%,22%であった.CEAあるいはTPAに,SCCとNCC-ST−439の二者,更にNSEを加えた三者での診断効率を比較するとほとんど差異がなく,初診時にはCEA,SCC,NCC-ST−439の三者を用い,特に高値を示すものがあれば,それで経過観察を行うのが合理的と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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