icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻1号

1990年01月発行

特集 肺癌の診断と治療 '90

肺小細胞癌の治療

著者: 土屋了介1

所属機関: 1国立がんセンター外科

ページ範囲:P.69 - P.75

文献概要

 肺小細胞癌は発見時既に全身化しており,手術の適応はないものと長い間考えられてきた.しかしながら,化学療法と放射線併用による強力な治療によって局所の治療効果は奏効率として70〜90%という顕著な進歩を示したにもかかわらず,その後の局所の再発率の高いこと,しかも致命的なものであること,また,奏効率の上昇にもかかわらず生存期間の延長が限界に達したこと,さらにはこれらの症例の一部に局所の再発だけで遠隔転移の認められない症例のあることから,最近では再び胸腔内の原発巣に対する根治的な治療として切除が試みられるようになってきた.すなわち,固形癌の中でも最も集学的治療が期待されている分野の一つといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら