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臨床研究
線溶療法併用PTAによる下肢動脈閉塞症の治療経験
著者: 堀口裕司1 岸本充1 二瓶和喜1 浅野晋1
所属機関: 1釧路赤十字病院外科
ページ範囲:P.115 - P.118
文献購入ページに移動Percutaneous transluminal angioplasty(以下PTAと略す)は,1974年にGrüntzig1)が特殊なバルーンカテーテルを開発して以来,慢性動脈閉寒症の治療法として急速に普及した.しかし,動脈が完全に閉塞してガイドワイヤーが閉塞部を通過しない場合には,本法を施行できず,PTAの限界と考えられていた.また閉塞部にガイドワイヤーを無理に通過させることによって合併症の頻度も増加する.このような症例にウロキナーゼを動注して血栓を溶解したのちPTAを施行することは,合併症の頻度を低下させ,成功率を高めるものと考えられる.当科でも7例の慢性下肢動脈閉塞症に対してウロキナーゼ動注を行ったのち5例にPTAを施行し得たので,若干の文献的考察を含め報告する.
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