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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻10号

1990年10月発行

特集 胸水・腹水への対処

癌性胸腹水

著者: 田口鐵男1 木本安彦1

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所附属病院外科

ページ範囲:P.1249 - P.1254

文献概要

 癌の末期的な病態としての癌性胸腹水について,その病態生理,臨床症状,治療に関し論述した.治療法としては,栄養管理,排液および内科的対処,化学療法,免疫療法につき考察した.癌性胸腹水は,治療にはよく反応する病態と思われるが,その治療効果は,すなわち,癌の根治にはつながらない.しかし,癌性胸腹水の制御は,全身状態の改善とともに,次の治療の可能性を生む.臨床家としては,可及的副作用の少ない方法で,癌性胸腹水を制御した後に,残った病巣の治療に希望をかけなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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