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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻11号

1990年10月発行

特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から

逆流性食道炎

内科から

著者: 関口利和1 堀越勤1 茂木文孝1

所属機関: 1群馬大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1340 - P.1343

文献概要

 わが国でも,1980年代に入ってからヒスタミンH2受容体拮抗剤が消化性潰瘍に汎用され,逆流性食道炎に対しても使用されるようになった.それまでの本疾患の保存的治療は,制酸剤と消化管運動改善剤(beth-anechol,metclopramideなど)との併用が主流であったが,臨床効果は思わしくなかった.
 1976年にcimetidineが発売され,H2受容体拮抗剤の第1号として,急速に世界中に広まった.逆流性食道炎に対する治療成績も,Behar1)やWesdorp2)らによって良好な成績が報告されている.以後,ranitidineについても,famotidine, roxatidine, nizatidineについても,逆流性食道炎に対する短期治療は,症状の速やかな消失と内視鏡所見の顕著な改善を認め,その有用性は実証されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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