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特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から 特発性血小板減少性紫斑病
外科から
著者: 平出康隆1 二川俊二1
所属機関: 1順天堂大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1535 - P.1538
文献購入ページに移動 特発性血小板減少性紫斑病 idiopathic thrombocytopenic purpura(以下ITP)は,その病態として,自己免疫機序が想定されており,治療としては,副腎皮質ホルモンを中心とした薬物療法と脾摘術がある.ITPは,急性型と慢性型とでは年齢,経過,予後などに大きな差がみられ,急性型は,主として小児にみられ,自然治癒例が多く,一方慢性型では20歳台の女性に多くみられるが,寛解率が低く,再発再燃を繰り返すものが多い.本稿では,ITPの治療の主体である副腎皮質ホルモンを中心とした薬物療法から,脾摘の適応を考慮する際に,その効果,寛解率と共に問題となる手術合併症を中心に述べる.
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