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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻12号

1990年11月発行

特集 癌手術の補助療法—現状と展望

乳癌手術の補助療法

著者: 泉雄勝1

所属機関: 1群馬大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1723 - P.1731

文献概要

 癌の治療を局所的治療と全身的治療に分けると,乳癌の場合には前者の治療として手術療法と放射線照射が,後者として化学療法とホルモン療法が行われる.非進行癌においても,中心となる根治手術の(前)後にこれらの治療が,病期など癌の進展の程度に応じて適用されている.化学療法は近年作用機序の異なる多剤併用療法の形で,長期反復して投与される.ホルモン療法は抗エストロゲン剤であるtamoxifenがホルモン依存性のある症例に加えられるというのが現状である,実際の適用に当ってはER(estrogen receptor)の+,−や閉経前後などで治療計画は組み換えられる.局所進行乳癌の場合には,術前治療から術後追跡期間までを含む,系統的な上記の各種療法の組み合わせ(集学的治療計画)がより濃厚に施行されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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