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特集 癌手術の補助療法—現状と展望
胃癌手術の補助療法
著者: 高尾尊身1 島津久明1
所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1741 - P.1747
文献購入ページに移動 胃癌手術の補助療法について,その変遷,現況および展望を概説した.本邦ではいくつかの全国的な臨床研究班が組織され,臨床比較試験による術後化学療法が行われてきた.その結果,MMCと5—FUを中心とした併用化学療法が最も効果があり,免疫賦活剤の併用は生存率の延長に寄与していることが判明した.しかしながら,これまでの補助療法では限界があり,最近では新たな補助療法が多く試みられている.たとえば,CDDPを中心とした多剤併用化学療法,効果増強あるいは多剤耐性の克服を目的としたBiochemical Modulation併用療法,なかでもターゲティング療法は局所効果が高く,肝転移や腹膜播種を伴う症例の手術適応が拡大され,今後さらに発展していくと予想される.
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