icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻12号

1990年11月発行

特集 癌手術の補助療法—現状と展望

大腸癌手術の補助療法

著者: 加藤知行1 平井孝1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.1749 - P.1758

文献概要

 大腸癌手術の補助療法について,prospective controlled studyを中心に,内外の報告をreview した.補助化学療法は,欧米では5-FUとMeCCNUを,本邦ではMMCとフッ化ピリミジン系経口剤を使用したものが多いが,standard therapyとなり得るほど明らかな有用性を示したものはない.補助免疫化学療法で5-FU+Levamisoleの有効性を示した報告が注目される.局所療法としては最近,5-FUの門脈内持続投与が行われだした.直腸癌では,放射線術前照射の有用性はほぼ確立している.しかし,術中・術後照射も含めて放射線療法は局所再発率の低下はみても生存率の向上に結びつかないことも多く,今後も照射法の検討が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら