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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻13号

1990年12月発行

文献概要

カラーグラフ Practice of Endoscopy 胃・十二指腸内視鏡シリーズ・Ⅸ

上部消化管出血に対する内視鏡的マイクロ波凝固法

著者: 永井祐吾1 谷村弘1

所属機関: 1和歌山県立医科大学消化器外科

ページ範囲:P.1841 - P.1845

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 われわれは食道静脈瘤を除く上部消化管出血の止血には内視鏡的マイクロ波凝固法(EMCT)を第一選択としている.
 その理由は,①自己誘電加熱によって凝固するため組織が炭化せず,これが早期に脱落することによる出血や穿孔の危険性が少なく安全であること,②組織刺入法と接触法が選択でき処置が容易であること,③直径2.4mmの電極基部の圧迫止血効果もあり,直径2mmまでの動脈性出血にも有用であること,④さらには,マイクロ波自体の抗腫瘍効果が期待でき,悪性腫瘍からの持続性出血にも適応があることなどが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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