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文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻13号

1990年12月発行

特集 進行癌の画像診断—治癒切除の判定をどうするか

胃癌

著者: 古河洋1 平塚正弘1 岩永剛1 今岡真義1 福田一郎1 石川治1 甲利幸1 北村次男2 竜田正晴2 田中幸子2 藤田真3

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科 2大阪府立成人病センター内科 3大阪府立成人病センタ放射線科

ページ範囲:P.1855 - P.1860

文献概要

 胃癌の非治癒因子として,OW/AW, P, H, N, S, M(遠隔臓器転移)を取り上げ,その術前画像診断の可能性について検討した.OW/AWについては色素内視鏡などによる粘膜面からの詳細な検討により,M(+)(肺,骨)は術前一般検査や骨シンチにより診断が可能である.H(+)については超音波,CTなどでよく診断される.P(+)の判定は困難であるが,腹水は超音波,CTでよく診断される.N(+),特に大動脈周囲リンパ節は,超音波,CTである程度の大きさ(1cmくらい)であれば診断可能である.S3もCTで診断可能である.
 非治癒因子の多くは術前診断可能であるが,腹膜転移はまだ十分とはいえなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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