icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科45巻13号

1990年12月発行

特集 進行癌の画像診断—治癒切除の判定をどうするか

CT,血管造影からみた膵癌局所治癒切除の可能性

著者: 羽生富士夫1 今泉俊秀1 松山秀樹1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.1885 - P.1891

文献概要

 膵頭部膵管癌切除例68例の連続性進展に関して,進展度と教室の基本術式による膵周囲切離,剥離面(EW)を検討し,さらに血管造影,CTによる進展度診断能を検討した,以上から術前の血管造影,CTから肉眼的治癒切除可能性の判定を試みた.教室の基本術式を前提とした治癒切除可能性を血管造影,CTから判定すると,主要動脈浸潤A(+)例ではほとんどが癌遺残となり,A(−)例ではRpがEWに最も重要で,CTでRp0であればほぼ100%EW(−)となり,Rp1でもEW(−)の可能性は大きい.しかし,Rp2では約半数の症例で,Rp3ではほとんどの症例で明らかな癌遺残に終わると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら