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特集 Endoscopic Surgery—適応と手技
気管支鏡
著者: 於保健吉1 中村治彦1
所属機関: 1東京医科大学外科
ページ範囲:P.203 - P.210
文献購入ページに移動 気管支ファイバースコープによるendoscopic surgeryには,①レーザー,②高周波,③生検鉗子を使用する方法がある.内視鏡的Nd-YAGレーザー治療は,主として気道を狭窄・閉塞する種々の病変に対して,気道の開大・再疎通を目的として行われる.症例ごとに適応を吟味することが大切であり,特に本法が禁忌となる条件には注意を払う必要がある.われわれの経験した症例では84%(167/199)の奏効率が得られた.気道異物は幼児ではピーナッツ類が多く,全麻下に摘出されるが,各種異物鉗子,Fogartyカテーテルの利用が効果的である.また,可視範囲外の末梢気管支の異物には,TBLBの手技が応用される.
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