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特集 新しい手術材料—特徴と使い方
バイパス手術の材料
著者: 岩井武尚1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科
ページ範囲:P.283 - P.289
文献購入ページに移動 バイパス手術対象例は増加の—途をたどっているが,バイパス材料にも新工夫を中心に変化が生じている.体内に埋め込むバイパスでは動脈間の非解剖学的バイパスや静脈間バイパスの材料として外側をリングやスパイラルで補強した人工血管が広く使用されるようになった.また,人工血管の器質化や抗血栓性を補強するために内皮細胞seedingやヘパリン化などのアイデアが現実のものとなりつつある.静脈弁を破壊して太い方から細い方へ動脈血を流せるようにしたin-situグラフトは下肢の血行再建では重要な位置を占めるようになった.一時的バイパス材料としては,ヘパリン親水性材料をコーティングしたチューブや遠心ポンプの利用が全身ヘパリンの使用量を極度に抑えることに成功している.
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